

社会人で働いていますが、やっぱりこどもと関わる仕事がしたくて「保育士」になりたいです!今から保育士になるにはどのような方法がありますか?
このような質問にお答えします。
保育士になる方法は大きく2パターンあります。
- 指定の専門学校を卒業すること
- 国家試験の保育士試験に合格する
特徴の違いとして、前者は学校に2年間通う必要があり、費用も約200万程掛かります。そのかわり、保育に関する知識や実践を多く経験することができ、卒業と同時に保育士資格を取得するとこが出来ます。後者は全国で開催される保育士試験を受験し、その合格者にのみ保育士資格が与えられます。受験費用は全科目受験で約12,950円です。学生であれば、専門学校へ進学する方法が一般的ですが、社会人になって専門学校に入るということはあまり一般的ではありません。
本記事では後者である保育士試験に合格する方法で社会人から保育士資格を取得を目指す内容を解説します。
✔本記事の内容
- 保育士試験とは?
- 保育士試験は受験資格は?
- 保育士試験の試験概要
- 保育士試験の実技試験を免除する方法
- 子どもが好きなら保育士試験は受けるべき
このような内容で解説します。後半に実技試験を免除する方法も書いていますので、是非、最後までご覧ください。
目次
保育士試験とは?

保育士試験とは国家資格である保育士になるための全国で開催される国家試験のことです。筆記試験と実技試験はともに年2回ずつ開催されており、時期は4月と10月です。
保育士になるまでの流れ
- 保育士試験を申し込む
- 筆記試験を受け、合格する
- 実技試験受け、合格する
- 保育士登録をする
筆記試験と実技試験の内容についても触れておきます。
✔筆記試験
筆記試験では以下の9科目を全て受験します。
- 社会福祉
- 子ども家庭福祉
- 子どもの心理学
- 子どもの保健
- こどもの食と栄養
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 保育実習理論
筆記試験の合格ラインは6割です。1科目は全20問で構成される5択問題ですので、12問解ければ合格となります。※赤文字の教育原理、社会的養護はニコイチ科目と呼ばれており、2つ併せて1科目の扱いになるので2つ同時に合格ラインの6割を取らないと、合格判定になりませんので注意です。
9科目全てを合格すれば実技試験を受験できるようになります。
✔実技試験
実技試験では以下の3つの内2つを自分で選び受験します。
- 音楽
- 造形
- 素話
実際の試験の内容についてはこのような感じでした。
<過去の試験の内容>
- 音楽は課題曲2つの伴奏をピアノまたはギターで演奏しながら歌う
- 造形は出されたテーマに合った絵をその場で描く
- 素話は3分間で道具なしで読み聞かせをする

難しそうと思うかもしれませんが、一般の主婦の方でも合格されている人も沢山います。とはいえ、勉強は頑張らないと合格は厳しいです...!
保育士試験の受験資格は?

意外と知られていないのですが、保育士試験は多くの方に受験資格があります。
学部等問わず、大卒以上の人ならすぐに受験することが可能です。
高卒、中卒の人についても、規定の要件を満たしていれば受験することができます。
要件の詳細はこちらの保育士試験公式のサイトでカンタンに確認できますので、一度チェックしてまた戻ってきてください。
保育士試験の試験概要

保育士試験について知っておきたい試験概要を3つ紹介します。
試験の申込期限は試験日の約3か月前
保育士試験の開催は年2回あり、4月(前期)と10月(後期)にあります。注意が必要なのが、試験の申込の締め切りは試験日の3ヵ月前が期限とやや早いこと。期限を逃すと受験できなくなってしまうので、スケジュール管理をしておく必要があります。
筆記試験の合格科目は3年間まで免除される
筆記試験で合格した科目は3年まで免除されます。仮に、1回目の試験で半分の科目に合格した場合、2回目の試験は残りの半分のだけの科目を受験で大丈夫です。3年を経過した場合、1度合格した科目でも再度受験が必要になるので、3年以内の合格を目指しましょう。
幼稚園教諭等の資格保有で一部科目免除になるケースもある
既に幼稚園教諭や介護福祉士等の資格を持っている場合、保育士試験の一部科目が免除される場合があります。
<幼稚園教諭の免除科目>
- こどもの心理学
- 教育原理
- 実技試験
<介護福祉士の免除科目>
- 社会福祉
- 子ども家庭福祉
- 社会的養護
免除科目についてもこちらの保育士試験の公式サイトで確認できます。
保育士試験の実技試験を免除する方法

最後に保育士試験の実技試験を免除する方法をご紹介します。
それはずばり、地域限定保育士試験を受験することです。
地域限定保育士試験とは、保育士不足を解消する為に導入された、各都道府県で実施される独自の保育士試験です。通常の保育士資格とは異なり、取得した都道府県でしか保育士として働くことができません。ただし、資格取得後から3年を経過すると、保育士として働いていなくても通常の保育士資格と同等の扱いになり、全国どこでも働くことができるようになります。
この地域限定保育士では、実技試験は無く、5日間の実技講習を受けることで保育士資格を取得できます。
<地域限定保育士試験を開催する地域>
- 大阪(筆記試験は通常の後期試験と同日)
- 神奈川(筆記試験は8月にある)
まだ2地域でしかないので受験される人は限られますが、この地域にお住いの方は活用していくと良いですよ。
最後に:こどもが好きなら保育士試験を受けるべき

保育士を目指す人でなくても、こどもが好きなら保育士試験は受けるべきと思っています。
なぜなら、こどもの専門知識が身に付くからです。
こども関わっている人なら一度は困ったことがあるのではないでしょうか?
- 「こどもが熱を出している!どう対応したらいいのだろう?」
- 「こどもがルールを守れない時なんて声かけしたらいいだろう?」
このようなこどもの関わり方を学ぶ良い機会になりますし、併せて国家資格を身に付けれます。さらに言うと、受験費用はたったの12,950円で更新費用もないのでかなりお得です。
保育士試験の申込はこちらの保育士試験の公式サイトから受験申請の手引きを郵送で取り寄せて下さい。
申込期限もありますので、なるべく早めに行動することを心掛けるようにしましょう。
当ブログでは保育士試験の勉強方法についてもまとめています。
今回の記事は以上となります。